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Japan Endovascular Treatment Conference 2017(JET2017)

Japan Endovascular Treatment Conference 2017(JET2017)

JET2017 見どころ

The Best Image 2017 横井良明賞

The Best Author 2017 大会長賞

JET2017 フットケアハンズオンセミナー 事前参加申込み

JET2017 見どころ

文責:井上直人(JET2017 会長)

全日を通して

①メインライブ(第1会場)

例年どおり一流の術者による手技をお見せしたいと思います。まだ、DCBやDebulking deviceが認可前でありデバイスの制約がありますが、日常診療にも参考になる手技をお見せできると思います。2月17日(金)は時計台記念病院・仙台厚生病院から、18日(土)は済生会横浜市東部病院・仙台厚生病院から中継いたします。術者は以下の通りです。どうぞご期待ください。

【時計台記念病院】 浦澤一史、越田亮司、安藤 弘、仲間達也
【済生会横浜市東部病院】 平野敬典、川﨑大三、木下順久、山本義人、中村正人、関山琢也
【仙台厚生病院】 井上直人、横井良明、宮本 明、朴澤耕治、飯田 修、佐藤友保、
岡村高雄

②スクラブライブ(第3会場)

手技を中断することなく連続でお見せします。例えば@仙台と記載されているセッションでは、メインライブは2元中継しますが、スクラブライブの会場では仙台厚生病院の症例のみをお見せいたします。ライブ中心にご覧になりたい方はスクラブライブの会場にお越しください。

③Presentation Award(ネクサス Lecture Room1,2)

17日(金)、18日(土)の2日間で10枠のプレゼンテーションのセッションを設けております。興味深い症例、研究が発表されるものと期待しております。各セッションで1位になった発表を、最終日2月19日(日) 9:00–10:30のBest Presentation Awardセッション(第2会場)で再発表していただき、Bestのプレゼンテーションを選出する予定です。

④各学会合同セッションについて

今年も以下のように各学会との合同、韓国および台湾の先生方との合同セッションが行われます。
非常に興味深い内容が企画されていますのでご期待ください。

日本IVR学会合同 2月17日(金) 10:30–12:00 第6会場
日本血管外科学会合同 2月18日(土) 10:30–12:00 第5会場
Korean session at JET 2月18日(土) 13:20–14:50 第5会場
JET meets TTT 2月18日(土) 14:50–16:20 第5会場

2月17日(金)の見どころ

①NEW PROCEDURES AND INNOVATIVE TECHNOLOGY(第2会場 10:15–12:00)

開始が10:15と少し早くなっています。最新のステント、Debulkingデバイスなどを海外の先生方にも参加していただき論議する予定です。また、Diamondbackデバイスのビデオライブも行います。最新の知識が得られると思います。

②Prevention of Radiation Exposure(第3会場 16:50–18:20)

末梢動脈へのインターベンションでは術者への被曝が問題です。放射線量が多いDSAを多用しますし、手などがダイレクトに被曝するケースも多くなります。みんなで、どのようにしたら被曝を減らせるか論議したいと思います。

③静脈系へのインターベンション

静脈系への手技も極めて重要です。この関連では3つのセッションがあります。
まず、「中心静脈へのインターベンション」(第2会場 16:50–18:20)では、ビデオライブでその適応とコツをお見せします。「DVT、PE」(第5会場 14:50–16:20)の処置も今後増えてくるものと思われます。また、それに関連した「IVC filterの適応、使い方」(第5会場 13:20–14:50)になると非常に難しいのが現状です。今回のJETではぜひ静脈も勉強していただければと思います。

④Acute stroke intervention now(第5会場 16:50–18:20)

循環器内科医がAMIのインターベンションを90分以内に行うようになったのを考えれば、脳梗塞急性期に対するインターベンションは極めて興味深いと思われます。現在の適応、使用できるデバイス、将来などを論議していただければと思います。特に循環器内科の先生方の参加を期待しています。

⑤EVT for CKD patient(第4会場 16:50–18:20)

CKDを合併している患者は極めて多いのが現状です。EVTは成功しても腎機能が悪化してはなんにもなりません。C02造影の使い方、各施設での予防法に関して提示してもらう予定にしています。

⑥Less invasive EVT(第5会場 10:30–12:00)

PCIでのless invasiveの流れと同様に、EVTもその方向に向かっています。しかし、PCIに比して治療する範囲が広くデバイスのprofileも大きいために制約があります。このあたりの各施設での工夫を提示してもらう予定にしております。

⑦タウンホールミーティング(第4会場 18:20–20:20)

本邦ではデバイスラグ、価格の決定方式、混合診療が認められていないことなど様々な問題があります。ぜひ、行政の方々と一緒になってこの問題を考えて行きたいと思います。

2月18日(土)の見どころ

①DCB summitⅠ(第2会場 10:30–12:00),DCB summit Ⅱ(第2会場 16:50–18:20)

皆さんが最も期待しておられるデバイスが薬剤塗布バルーン(DCB)ではないかと思います。そのDCBに関しての最新知識をすでにDCBが日常臨床に使用可能な世界の一流のドクターにプレゼンしてもらう予定です。Summit ⅠとⅡの2部構成にしており、期待のデバイスであるDCBに関してじっくり論議したいと思います。

②ガイドラインを読み解く(第4会場 9:00–10:30)
エキスパートと学ぶ -Appropriate EVT-(第6会場 10:30–12:00)

末梢動脈へのインターベンションにおいても、やりすぎ懸念が問題になっています。
ガイドラインを正しく理解し、appropriateなEVTを行うことが極めて重要です。新しいガイドラインに関する詳しい説明があり、皆で今後のEVTを考えるきっかけに出来ればと思います。

③CAS(第2会場 9:00–10:30)

現在の最新のCAS治療を提示していただきます。その適応には難しい側面もあり、最先端の適応、デバイス、許容される合併症の範囲など超一流の術者に解説いただく予定です。

④EVAR/TEVAR(第2会場 13:20–14:50)

現在はまだ血管外科の先生が主体で行われています。経皮的にできる時代もやってきており、循環器内科医も無関心ではいられないと思います。最新のステントグラフト治療を供覧いただく予定ですのでぜひご参加ください。

⑤CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)の治療のコツ(第2会場 14:50–16:20)

CTEPHに対するカテーテル治療は薬物治療が反応しない症例にも極めて有効です。現在の適応はどのようになっているか、いかにすれば合併症を少なくして最大の効果を上げられるかを一流の術者に提示いただきます。

⑥透析シャントPTA(第4会場 13:20–14:50)

シャント不全に対するPTAのコツを一流の術者が伝授します。

⑦Current status of RAS and Renal denervation(第4会場 14:50–16:20 / 16:50–18:20)

RAS治療、Renal denervationは一時に比べるとトーンダウンしています。しかし、RASに対しては本邦のVERDICT治験の結果も出て参りますし、Renal denervationも新しい治験が始まろうとしています。どのような適応であれば効果があるのか、治験方法はいかにすべきかなど広範に論議したいと思います。

⑧How to get hemostasis after EVT(第5会場 16:50–18:20)

EVT後の止血は手技の予後も左右します。マニュアル、止血デバイスなどそのような止血方法がいいのかを論議したいと思います。

2月19日(日)の見どころ

この日はライブがないので第1会場はお休みです。

①Live Highlight(第2会場 10:30–12:00)

JET2017のライブ中継施設の症例を井上直人、浦澤一史先生、平野敬典先生がレビューいたします。座長の横井良明先生には辛口のトークを依頼しています。どうぞご期待ください。

②TAVI(第3会場 9:00–10:30)

TAVIは日常臨床で盛んに施行されるようになってきました。最新のSAPIEN3やEvolutRなどが登場しその成績はさらに安定しています。今回は仙台厚生病院と済生会横浜市東部病院のビデオライブを供覧する予定です。

③Innovation in endovascular work(第3会場 10:30–12:00,13:20–14:50)

EVT領域における英語での発表や統計、論文作成など総合的に提示していただきます。技術のみなならず、データー発表、論文発表などにおいても世界のリーダーになれるようなドクターを育てていきたいと思います。

④Subclavian and visceral intervention(第4会場 10:30–12:00)

足および大動脈以外の血管に対するインターベンションに接する機会は少なからず存在します。ここではsubclavianならびにvisceralの血管を治療する際の適応ならびに治療方法を論議したいと思います。

⑤CLI(第5会場 10:30–12:00)

CLI治療のコツを手技中心に徹底的に論議します。

⑥平野道場 –EVTにおける超音波活用法-(第5会場 13:20–14:50)

EVTにおける超音波使用のコツを平野先生が徹底的に伝授します。
被曝の低減にもなり、皆さんも積極的に活用されてはいかがでしょうか?

以上、JET2017の見どころを解説いたしました。
参考にしていただき、興味のあるセッションへのご参加を是非お願いいたします。
東京で皆様にお目に掛かれることを楽しみに、会場でお待ちしております。

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