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Japan Endovascular Treatment Conference 2018 (JET2018)

Japan Endovascular Treatment Conference 2018 (JET2018)

会長挨拶

JET2018の開催について

今回、JET2018の大会長を務めることになりました岸和田徳洲会病院・JET代表理事の横井良明です。まず、JET2017は東京で、井上直人会長の下に成功裏に終わることができました。これもひとえに参加の皆様方のご協力によるものと感謝申し上げます。

JET(Japan Endovascular Treatment Conference)は次回のJET2018で10回目の記念の年を迎えます。また、私がJETの前身であるJPIC(Japan Peripheral Intervention Conference)を開始して以来15年目にも当たります。この間に我が国の末梢血管内治療(Endovascular therapy: EVT)は大きく進展し、JETがその大きな推進力になったと信じております。JETと共に育った若手医師も、その多くが世界的な学会やライブコースで活躍を見せております。JETは参加者数2000人を超える名実ともにアジアNo.1のEVTライブデモンストレーションコースとなりました。米国のVIVA、欧州のLINCと並べてEndovascular の会ではアジアのJETと呼ばれるのもそう遠くないものと考えております。

これまでの10年と異なり、今後のEVTは大きな変革期を迎えます。本邦では新規デバイスの導入が遅く、最新のデバイスが使えないこともしばしば経験し、諸外国と大きな差を感じることが多々ありました。そのため初期のJETは諸外国の先生方による新規デバイスの紹介、本邦への導入、医療者教育などEVTの裾野を広げるという役割を担ってきました。ただ、厳しい規制はデメリットばかりでなく、メリットもあったと考えています。つまり、現状で用いられる治療デバイスを用いていかに効率的な治療を行うかということと、玉石混交ともとれる海外の多数のデバイスを、慎重な我が国独自の治験プロセスで十分な吟味をしたうえで導入できることも大きな強みとなりました。また高齢者、高い糖尿病罹患率、石灰化、透析症例のPADなど世界に類をみない複雑病変の患者群に対し、本邦では多くのEVTが試みられ、これらの治療成績データは世界的にも注目されています。

2018年以降、待望の薬剤溶出性バルーン(Drug Coated Balloon; DCB)を筆頭に、多くの新規デバイスが臨床承認される予定です。これらは国内において厳格な治験プロセスを得て、我が国独自で承認されたデバイスです。そのため治験当初からJET会員の多くがそれらの導入に携わっており、多くの臨床治験を行うインフラが整備されるようになりました。また当初問題になったデバイスラグも徐々に改善されてきました。今後はこれら新規デバイスの問題とは別に、費用対効果が医療デバイスにも要求されるようになってまいりました。いかにEVTを安全に臨床効果を出していくか、治験データをもとに、実臨床における正確なデータを元に、治療効果を議論していく必要があります。安易な手技成功に走らず、臨床成功を得るために患者選択、最適な治療手技選択、長期データの蓄積など、今後10年のJETにはさらに多くの役割が必要とされています。またこれらの研究にはJET会員皆様のご協力なくしてはなりえないものと考えられます。

先進的なJETは、日本国内のみならずアジア各国からも多くの注目を集めており、アジア各国の先生方に参加していただき、アジアにおける血管内治療の発展を模索していきたく思います。欧米からも多くの先生が毎年来られますが、今後は最先端の日本のEVTも学んでいただきたいと思っています。循環器内科、血管外科、放射線科、形成外科、脳血管治療医などこの会の特徴である横断的な集まりで、血管内治療の現状の問題点や今後を考えていきます。また、激増する重症虚血肢(Critical Limb Ischemia; CLI)の治療には看護師、放射線技師、医療工学士、医療クラークなどとのいわゆるフットケアを担うEVTチームの存在も不可欠です。また、PMDAはじめ行政の方々ともEVTの現状の問題点を話し合い、日本全体でEVTのより良い発展に尽くしていきたいと考えています。

ライブを中心に発展したJETですが、ライブの方法もこれまでとは全く異なった、斬新なやり方を企画しております。その他Debate、Round Table Discussion, 本邦からのClinical Studyの発表、恒例となった若手医師のPresentation Award、教育プログラム、ハンズオンセッションなど、JETにしかできない多くのプログラムを準備いたします。手技成功のみでなく長期予後を強く意識した幅広い議論を行います。

会場は2015年にも使用した大阪・梅田駅直結のグランフロント大阪、ナレッジキャピタルです。空港からのアクセスも良く、動線のいい素晴らしい学会場です。2018年2月23日から25日、大阪の地で皆さまをお待ちしております。

JET2018
会長
横井 良明(岸和田徳洲会病院 循環器内科)

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